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第110回 2009/12/01
「2009年を振り返って」

 2009年も最後の一月となりました。新型インフルエンザA(H1N1)の猛威が決して収まったとはいえない日本列島です。全般的な長期予報によりますとこの12月は、平年並みかやや平年より高い気温で推移すると予想されております。皆様どのように本年最後の月を迎えられたでしょうか。

Music Center Driver

 先月、この「独り言」におきまして、ウィーンアコーステック社のKLIMTシリーズの説明をさせていただいた際に、音元出版社の銘機賞、及びステレオサウンド社の2009グランプリ・アワードにノミネートしたことを述べました。その後の経過をまずご報告いたします。音元出版社のオーディオ銘機賞では、クリムトシリーズとして特別賞<開発賞>を受賞することになりました。「意欲的なハイエンドシリーズの発売」が評価されました。同社のSenka21、12月号には掲載されておりますので、ご一読いただければと存じます。

 また、ステレオサウンド社におきましては、The Musicが「ステレオサウンドグランプリ2009」を獲得できました。間もなく発売されるステレオサウンンド誌No.173 2009年冬季号にて紹介される予定です。各選考委員の方々のコメントが掲載されるはずですのでその評価を楽しみにしています。製造元のウィーンアコーステック社ともども、謹んで受賞させていただきます。音元出版社ならびにステレオサウンド社の皆様方、関係選考委員の皆様に御礼申し上げます。基本的には、KLIMTシリーズのスピーカーシステムをお聴きいただいた皆様の声援によりましてノミネートした次第です。ご支援頂きました皆様には、それ以上に厚く感謝申し上げます。

 KLIMTシリーズの2モデル、The Kiss及び The Musicは、それぞれ1セットを試聴用に準備してございます。オーディオ専門店様の要請に応じまして、試聴機の貸し出しには応じさせていただいております。試聴のご希望がございましたら、最寄の専門店様にご相談ください。当社では、すべての試聴機は、販売店様を対象に貸し出しております。このKLIMTシリーズは、フルに出回っておりますので、直ちにご要望に応じることが容易ではないこともございます。その点だけご承知おきいただけますようお願い申し上げます。ウィーンアコーステックスピーカーの歴史に輝かしい一段階を画した記念碑を打ち立てることができた2009年でした。

 他方で、本年は、昨年のアメリカのリーマンショックに端を発した世界同時不況の延長上に置かれてきました。更に年末を迎えまして、突然の国際為替相場における円高の状況下に置かれております。またCECは、それ以上に、本年度より従来基軸としておりましたOEM販売を、自社ブランド製品を中心とした販売へと、戦略の転換を図った、大きな変化を迎えた一年間でした。

 本年、CECは、昨年来公表してまいりました一連の新製品の販売にこぎつけました。年初から春にかけまして、DAコンバータ機能を搭載したCDプレーヤー、CD3800とそれにマッチしたリニューアルアンプAMP3800を、更に春から夏にかけまして、小型ヘッドフォンアンプのアップグレード、HD53N、 同じく小型DAコンバーターのアップグレード、DA53Nを発売開始いたしました。これら4モデルはいずれも決して高額価格帯の音響機器ではなく、むしろ廉価帯に属する製品群でございますが、おかげさまで大変な高評を博しております。ウィーンアコーステックのスピーカー、KLIMTシリーズがそのラインの最高峰を築いたのに対して、CECは製品構成上、再度基礎固めを行った2009年であったかと思います。

 私どもの販売予測の精度が悪く、まことに申し訳ございませんが、今現在、最後に発売いたしました、CD3800及びAMP3800のブラックバージョン以外の製品、シルバーバージョンのCD3800及びAMP3800、HD53N及びDA53Nが次回生産待ちの状態となっております。CEC製品の販売を主力として営業を行っていく一年と位置付けスタートした2009年でした。それゆえに在庫管理に十分留意して製品の生産・販売の回転効率を上げようと考えましたが、結果的には慎重になりすぎました。急遽、部品の調達、生産ラインの整備に全力を挙げております。今しばらくのご猶予をいただけますよう、心からお願い申し上げます。既にご注文をディーラー様になされた皆様方には、心からお詫び申し上げます。今後順次、このホームページ上でもモデルごとに再リリースの時期を発表させていただきます。

 2009年は国政上も、選挙によって初めて内閣が大々的に変わった、エポックメーキングな一年間でした。新政権の現実の生活に対する具体的な影響を感じるには至っておりませんが、何かが変わりつつある予感は強くなってきています。後一ヶ月となった2009年ですが、皆様とともに、気象だけでなく、経済的にも寒い状況を打破する気概だけは忘れることなく、新年を迎えたいと考えている次第です。皆様方が無事師走の一月を過ごされ、健康に新年をお迎えになられますよう心からお祈り申し上げます。

 

 




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