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第97回 2008/11/01
「オーディオショウ、ご参加、ご協力有難うございました。」

 早いもので、今年も残すところ二ヶ月となりました。関東地方以北の山々に初冠雪のニュースが次第に報道されるようになって来ました。晩秋から初冬にかけて遠くシベリアから飛来する白鳥の仲間の訪れもかなり遅れていましたが、この数日できっと例年の景観を見せてくれることでしょう。

 まず、一ヶ月前に開催されました、「2008東京インターナショナルオーディオショウ」に関しまして、わざわざお出でいただきました皆様に心から御礼申し上げます。ショーの様子は、このサイトでもご紹介いたしました。http://www.cec-web.co.jp/service/event/2008iasj.html

 このショーに参加するようになりまして三度目となりました。 それ以前より3割強広いブースを確保できましたので、オーディオ評論家の先生方の講演に際しましても、大体の皆様にご入室いただくことが出来ました。前年に引き続き2クールの講演をお願いしました、傳信幸先生、藤岡誠先生にもこの場を借りまして厚く御礼申し上げます。傳信幸先生には、ベルトドライブCDプレーヤーの仕組みを中心に、また藤岡誠先生には、その音楽的な表現の独自性をご紹介いただけたように思います。

 今回の演奏では、TL1N及びDA1Nを中心に皆様に様々なCDをお聞きいただきました。とりわけ当社独自のデジタル・アナログ転送転換方式、スーパーリンク接続につきましては、従来のSPDIF方式と比較した音楽表現上の優位性をご確認いただけたのではないでしょうか。この、4系統デジタル信号独立転送方式ともいえるスーパーリンク接続は、4本のBNCプラグケーブルを使用することで可能となりますが、DA1Nには標準装備いたしておりますのでご記憶にとどめておいてください(BNCケーブルを用いたスーパーリンク接続が可能なDAコンバーターは、CEC製だけしかありませんので、TL1Nには装備いたしておりません)。また、従来のD-SUB9Pin端子を備えたCDトランスポート、TL51シリーズをお持ちのお客様には、近い将来D-SUB9Pin端子を持ったBNCケーブルをご紹介する予定ですので、このホームページを今後ともご注目いただけますようお願い申し上げます。

 フィリップス、ソニー両社が開発した新しい音楽表現であったCDプレーヤーが商品化された1982年から26年間が経過しました。デジタル信号を取り出すだけのCDトランスポートを代えても音質に変化がないと多くの技術者が当初確信していたとは、今から思うと隔世の感があります。またCECが、1989年にベルトドライブ駆動のCD駆動メカニズムを開発、発表した際には、とりわけアメリカのオーディオメディアが「信じられない!」と驚嘆したものでした(1990年米国CESで、TL1は、CES技術賞を獲得しました)。そして、従来のデジタル・アナログ転送方式にSPDIF方式と異なる方式、スーパーリンク接続を訴えて以来5年を経過し、今回デジタルデーターをそれぞれ独立して転送する新しい形態、BNCケーブル接続を提案いたしました。こうやって見ますと、CDに記録された音楽情報の再生には、その根本に遡って技術的に研鑽を深める余地が、まだまだ残されているように思われます。画像情報、パソコンを介した圧縮音楽情報の再生産業は、日々技術革新の一途を、それもかなり急速に遂げております。しかし最早「古い」と語られるCDを中心としたピュアーオーディオにも、掘り起こすべき改善の宝が残されていると感じられる昨今です。

 このショーで、今後の新製品として試作品を発表いたしました4モデルの開発の完了、発売の開始が、私どもの年内に残された課題です。スタンダードなCDプレーヤーとアンプとして皆様にご愛用いただいてきました、CD3300RとAMP3300Rをグレードアップしました、CD3800とAMP3800がまず第一の課題です。従来からのアルミ筐体の厚みを増し、基本的な静振性の増強を図っております。またかなり思い切った意匠変更により、操作性を向上しております。設計的には、CD3800にDAC機能を追加、AMP3800は、従来のAMP3300Rの電気部品を全体として精査しなおし、 純クラスAアンプとしての格調を高めました。この2モデルは、当月末から来月初旬を目処に開発に全力を挙げております。またショーの最中に頂きました皆様のご意見によりまして、この2モデルとも標準のシルバーカラーに加えて、ブラックカラーバージョンを生産第2ロットより追加いたします。

TL1NとDA1N
TL1NとDA1N

CD3800

AMP3800


 更に53シリーズで、特に若いユーザーの皆様に好評を博してまいりました、ヘッドフォンアンプとPC対応可能なDAコンバーター、HD53N及びDA53Nを年末までには発売にこぎつけたいと思っております。HD53Nには、恐らく日本のブランドとしては初めてのバランス型ヘッドフォン入力(3P キャノン型)が、従来のアンバランス方入力と併用して使用できる仕様を標準としました。またDA53Nには、より容易な操作性を確保すべく、USB入力をフロントパネルに配置し、また、ヘッドフォン機能を大幅にアップグレードいたしました。是非ご期待いただきたいと願っております。

TL1NとDA1N
TL1NとDA1N

HD53N

DA53N

 さて、私どものサービスセンターは、既に本年3月末より従来の埼玉県さいたま市より群馬県大泉町に移動しております。従来のさいたま市にありましたサービスセンターは、この10月末日を持ちまして完全に閉鎖いたしました。本年3月以前にCEC製品をお買い上げいただいた皆様のお持ちの保証書、取扱説明書には、従来のサービスセンターの住所、電話番号が記載されているかもしれません。どうか、今後は、下記URLをご参照いただき、必要に応じましてご連絡を取っていただきたいと存じます。

http://www.cec-web.co.jp/profile/map02.html

まもなく関東地方でも木枯らし一号が報じられることでしょう。私の周りでも、朝晩の急激な気温の低下と日中との温度差さで、風邪を引かれている方が増えております。どうか晩秋から初冬への季節の変わり目、体調の維持にお勤め下さい。









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