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ホーム/コラム/徒然野鳥記/第06回イワツバメ


第06回 2002/4/11
イワツバメ

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(05)イワツバメ「スズメ目ツバメ科」
    英名:Asian House Martin
    学名:Delichon dasypus
    漢字表記:岩燕
    大きさ:15cm

当社の位置する埼玉県さいたま市の旧大宮市地域にも、3月20日にツバメが飛来しました。一羽見かけると数日を待つことなく、複数のツバメが上空を流線型にかたどって、上品に飛交う姿を見かけることができるようになります。

このツバメの仲間には、日本で観察されたものとしては、ツバメの他にショウドウツバメ、コシアカツバメ、リュウキュウツバメそしてイワツバメがいます。身近なところでもよく見分けてみるといろいろな鳥がいることをお判りいただきたくて、イワツバメを紹介します。タイトルは、これから巣作りに入ろうとしているイワツバメです。

  イワツバメ  

ツバメより一回り大きく、一見似ているようで翼を大きく弓のように張り、ツバメよりはるか上空を飛ぶ傾向のあるアマツバメの仲間達は、分類上は、アマツバメ目に属し、まったく異なる種です。

イワツバメは、ここ埼玉県では、荒川中・下流域で普通に見かけることができます。かなり早くから報道されていますように、東京都高島平団地に営巣しているものが、川伝いに遡上し、採餌しているものと思われます。

スマートな体型のツバメと異なり、若干太り気味で、体長も短い。また尾が短く、所謂燕尾服のような大きく切れ込んだ長い尾はありません。また、腰が白いため他の種類とみまちがえることはないはずです。なかなかかわいい燕の一種類です。

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また大雑把に言って、このイワツバメと同じくらいの大きさで、ちょっとやせ気味で腰の部分が白くなければ、ショウドウツバメですし、また、腰の部分が赤ければコシアカツバメです。秋にツバメたちが南の故郷に戻るまでの期間に、ツバメの種類を覚えてみませんか?

中華料理で有名な、「燕の巣(中国語で燕窩)」に使用される巣を作っているのはこのイワツバメの仲間と理解されている方もいるようですが、それは間違い。「アナツバメ」がその創造主で、アナツバメは、アナツバメ目(Apodi)アマツバメ科(Apodi)に属します。(イワツバメは、冒頭に記しましたように、スズメ目ツバメ科です。)

 

注:写真は、画像上をクリックすると拡大できます。