●新技術カレント・インジェクション
「カレント・インジェクション」とは、電流出力源から電圧への変換において、前段の出力側へ電圧変化を返さずに、その電流出力信号を余す所無く電圧変換できる画期的な回路です。カレント・インジェクションをLEF回路と組み合わせて使用することで、信号の帰還による音質劣化なしに電流信号を正しく電圧信号に変換し、増幅・伝達する事が可能になりました。この方式では、余計な増幅段もネガティブフィードバックも存在しないため、DACチップの性能を最大限に引き出し、信号劣化や歪の改善など測定スペックの向上に留まらず、音楽表現においても際立った実力を発揮します。
●CEC独自のLEF回路を搭載
DA53は、あらゆる音質劣化の要因を完全に断ち切ったCEC独自のLEF(Load Effect Free)回路を搭載しています。このLEF回路により艶やかで繊細な再生音を獲得するとともに高効率を実現。ソースを選ぶことなく音楽的な魅力を余すことなく表現し、原音を忠実に再現することに成功しました。
●バーブラウン社製の最新DAC搭載
DA53の核にあたるDACチップには、バーブラウン社製の最新モデルPCM1796を採用。2機のPCM1796をL/Rそれぞれの信号に対しモノラルで使用することで、圧倒的な超低歪率と高いダイナミックレンジを確保。また、高度なチャンネル・セパレーションを実現しています。
●豊富なファンクション切替
DA53は、PCM1796の特徴である周波数特性の選択(フラット/ソフト)、ディザのオン/オフによる極微小レベルの信号の歪の低減、△ΣFS切替によるジッターや雑音の軽減等の微調整など、ユーザーの任意により自在に変更できます。これにより、デジタル信号の状況や条件変化に応じた最適な設定を、実際に聞き比べて選択することが可能です。
●様々な用途に応じた入出力端子
デジタル信号の入力は、USBであれば48kHz、オプティカルであれば96kHz、同軸・バランスであれば192kHzまで対応しています。これら全ての入力信号は、サンプリングレートコンバータを介し24Bit/195kHzに変換されます。195kHzへとアップサンプリングしたことで、入力信号との相互干渉を防ぎノイズを減少させ、高品位なD/A変換を獲得ています。また、アナログ音声出力はアンバランス(RCA)、バランス(XLR)の2系統と、USBを使用したときのみ使用が可能なマイク入力とヘッドフォン出力を装備しています。
●USBサウンドシステム
3.5mmφのヘッドフォン端子およびマイク端子は、USBケーブルを介してパソコンとの音声信号の往来を可能にしています。現在ではインターネット電話における使用が可能ですが、パソコンの性能の向上に伴ない将来的な使用方法は無限に広がります。またWMA(Windows Media Audio)やMP3などの音楽データを、ピュアオーディオ品質にてD/A変換することを可能にしました。 |