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ホーム/コラム/長安からの手紙

第06回 2004/12/22

from 山崎 孝之(開発部)

中国でもADSLなどのブロードバンドサービスが行われて久しくなります。記事などによりますと、インターネット普及率は6.1%で、ブロードバンド接続は21.9%だそうです。それでも、人口13億人の中国ですので、インターネット利用者数は7800万人に上ります。都市部に偏っている事を考えれば、発展著しい、北京・上海・その他都市部では、かなりの普及率に上る物と考えられます。私の暮らす華南地区も高い普及率になると思われます。

さて、CECの東莞事務所でもADSLを引いてもらい使用しています。それ以前のダイヤルアップに比較して、快適になったことが記憶に残っています。それ以前では電話線を分岐して、複数のパソコンにモデムをつなぎ、それぞれが回線の空いている時を見計らいながら、接続し、メールのチェックやダウンロードを行っていました。もちろん電話中は使えませんし、ダウンロードの最中は電話も使えませんでした。大きなファイルのダウンロード中は電話が繋がらず、顧客に迷惑を掛けたことも有るのではないかと思われます。

ADSLの導入と同時にルーター機能を利用し、ローカルLANに接続したパソコン全てから同時に、インターネットとメールが出来るよう設定しました。接続台数が7台で常時使用しているのは4台ですので、同時にインターネットを見ても問題ないレベルで随分快適になったと感じたものです。2002年11月29日から使い始めましたが、何も指定せずに申し込んだ為、利用料金が従量制になっていました。2ヵ月後に請求を見てびっくり、3000人民元(40000円以上)にも達しています。日本での利用では無制限が当たり前だったので、つい其のつもりで使ってしまったのです。モデムの電源が入っていれば、自動的に接続される為、翌月から昼休みや、夜間の電源OFFを徹底し、低減を図りました。しかし、基本料金が60時間で90人民元(1200円くらい)、超過料金が4人民元(55円くらい)/時では、一ヶ月の業務時間中に接続していれば1500元(20000円くらい)以上になってしまいます。

何度も、固定料金制について問い合わせてもらい、漸く月額600人民元の固定料金に変更できました。当初は大きなファイルのダウンロードも数分で終了しさすがADSLと喜んでいたのですが、最近では、それほど大きなファイルでなくても数分を要し、ストレスを感じ始めました。ダウンロードに要する時間を測定するテストをしてみたら、なんと38kbpsと出ました。ISDNよりも遅い!

これではインターネットの閲覧も時々サーバーが見つかりませんと出るメッセージの理由も判ります。タイムアウトしてしまうので表示できないのでしょう。さて、如何したものでしょう。事務所のスタッフに聞いてみましたが、「私のパソコンは前から遅かった。」と言って自分の使っているパソコンが古くて遅いのを暗に批判されてしまいました。

快適なインターネット環境を使い慣れている私と違って、ダウンロードやメールの送受信を頻繁に行わない彼らには接続速度に対する不満が無いのだと思われます。しかし、このままでは使いにくくて仕方ないので、何とか事業者に苦情を申し立てて、改善してもらわねばなりません。もっとも、工場内部の配線状況はお世辞にも整然としているわけではないので、この部分で速度低下を起しているのかもしれません。とにかく、問題提起から始めなくては。その結果は、また次に。