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第54回 2005/4/01

3月20日の福岡県西方沖地震とそれに続く余震で被害に遭われた皆様方に、心からお見舞い申し上げます。30年以上も以前に、数年間福岡市に生活しておりましたが、その間一度として記憶に残るような地震の経験がありません。直接の被害にあわれなかったこの地域の皆様方も、さぞ驚かれたこととご推察いたします。当社製品をお取り扱いいただいている販売店、問屋の皆様にはご連絡申し上げましたが、製品をご愛顧いただいているユーザーの皆様で当社製品を損傷された方がいらっしゃいましたら、当社サービスセンターまでご連絡ください。最大限の協力をさせていただく所存です。更にその数日後、3月28日に、再度のスマトラ島沖で大規模な地震が起きたことが報じられました。地質構造上、二度目の地震の可能性が一部の科学者たちによって予見されていたとはいえ、その時期については現代科学をもってしても正確に予知できない自然の複雑さには驚異の感を禁じえません。

本日から4月です。私の自宅の周囲でも、梅、桃そして白木蓮が咲き誇り、ウグイスの囀りが聞こえてきました。

桃と白木蓮

今日、4月1日はエイプリル・フール。子供のころは、むしろ「4月バカ」と言っておりましたが、最近では英語表現そのままの方が一般的でしょうか。直訳すると、4月1日に騙される愚かなものとなるので、実際に機能していることから、本来、エイプリル・フールズ・デーというべきかもしれません。このエイプリル・フールにちなんだ嘘っぽい話です。

太陽暦は、ユリウス暦として既に紀元前のギリシャ時代に遡って考案され、多くの欧州諸国で実施されていました。しかし必ずしも正確でなかったユリウス暦では、それから1500年を経た16世紀後半には、いったん宗教会議(ニケア、325年)会議で決められた春分の日、3月21日が、10日間も早まっていました(3月11日)。そこでこれを補正するため、具体的には1582年10月4日の翌日を10月15日とし、従来のユリウス暦で決められた閏年(4で割り切れる年を閏年とするが、100で割りきれる年は平年とする)に加えて、さらに400で割り切れる年も閏年とすることを決めた太陽暦を採用したのがローマ教皇グレゴリウス、その名前を採って今日でも採用されているのがグレゴリウス暦です。

2000年は閏年であり、2100年は閏年でないのはこのためです。ちなみに日本がこの暦を採用したのは明治5年、1872年のことです(具体的には、旧暦明治5年12月3日を新暦明治6年1月1日とした)。春分の日がキリスト教徒になぜこうも重要なのかは、イースター(復活祭)の存在です。死んだ(はずの)キリストが復活した日を祝うこの日は、春分の日以降の、最初の満月を迎えた直後の日曜日と定められていたからです。基準となる春分の日は、一定である必要があったのです。

ここまでは本当のお話です。問題はここからで、このグレゴリウス暦を採用する際に、これまでの3月25日ではなく、1月1日を新年としたのです。これまで3月25日から4月1日までを新年としていた人々はこれを揶揄して、まずフランスで、従来の新年の最後の祭りの日、4月1日を「ウソの新年」としてバカ騒ぎをしたことから、エイプリル・フールが生まれたという説があります。

しかしどうもこれはそれこそエイプリル・フールくさい。といいますのもフランスシャルル9世は、グレゴリウス暦が採用される以前の1564年に、1月1日を新年として発表しましたので、時系列的に合いません。またどうもエイプリル・フールは16世紀以前に、欧州各国で暖かい春を祝うお祭りの一環として、行われていたようですから。紀元前に遡るという説、神学上すでに聖書にその記載があるという説、様々あるようですが。

さて、4月をもって新たに学校に進学したり、会社勤めを始められた方も多いことでしょう。何事にも感動を持って接することができること、これが初志を持ち、維持し、貫徹できることではないかと思われます。 当社が推薦しております、音楽の都ウィーン発の「ウィーンアコースティック社」では、10年ぶりにモデルチェンジを実施しつつあります。S-1及びT-3のアップグレードモデル、S-1G、T-3Gがその第1弾です。この詳細は製品紹介欄をご参照頂ければ幸いですが、皆さんに音楽のすばらしさを、感動をもってお伝えできる傑作であると信じております。最寄りの専門店様で一度、是非ご試聴ください。