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第49回 2004/11/01

台風21号で今年の災害は終わりかと思いきや、10月に入り、またしても大型の台風22号が上陸し四国、中国地方をはじめとしたとした各地に、土砂崩れ、河川の氾濫など、かなりの災害をもたらしました。先月はそれにとどまらず、「04年新潟県中越地震」と名付けられた大地震がそれ以上に大きな被害を引き起こしました。当社の位置しますさいたま市一体もかなりの振動が体感されましたし、余震も昨日(11月1日)まで続きました。今もなお被災者の皆さんへの行政当局の対策の不十分さが日々報道されています。こうした災害にあわれた皆様には、心からお見舞いを申し上げます。

この間、当埼玉県では国体が開催されていました。他方で、その経営のあり方をめぐって、揉めに揉めた日本プロ野球の「日本シリーズ」は最終第7戦までもつれ、西武ライオンズが優勝しました。被災者が災難からの脱出の目処も立っていない状況下で、健全なる若者が国体各競技での勝利に狂喜し、プロ野球の優勝球団が恒例のごとくビールかけに興じるさまは、何としても違和感を感じざるを得ません。ただ優勝チームの立役者の一人、松坂投手が週刊誌でビールかけに参加できなかった理由にこの被災者たちの惨状を挙げていたことは、まさに常識的で、健全な精神がまだ残っていたと安堵したものです。天上人が逝去した際には、国政も全国民に派手さを抑制するよう訴えたにもかかわらず、これほどの被害を受けた多くの人々を横目で見ながら、被災者への対応は遅れ、せめてもの「自粛」のお願いも訴えない行政には心が通っているようには見受けられません。

さて先月末、札幌に出かけてきました。札幌交響楽団の事務局長を長年勤め、退任後も北海道新聞にCD、DVDの新譜紹介を20年以上にわたって続けられている、音楽評論家、谷口静司先生が、札幌のオーディオディーラーさんと北海道の運送会社さんの後援を得て、CDやDVDで表現された音楽を軽妙洒脱、かつ新鮮な切り口で解説される催し、「さっぽろAVシアター」(10月31日、みべ音楽院)に参加させていただきました。ほぼ2ヶ月に一度開催される、谷口先生の一人舞台のこの催し、なんと今回で217回を迎えるとのこと。驚異的な息の長さです。

主催されている谷口さんのクラシック音楽に対する熱い情熱と深く広範な知識が、参加される方々の水準を引き上げ、好ましい独特な音楽的な雰囲気を作り上げています。まもなく札幌にて開演されるベルリンフィルのコンサートにもアテンドされる谷口静司先生の活躍に、音楽を愛するひとりとして、心の中で大きな拍手をお送りし、ますますのご活躍とご健康をお祈りします。

今回は、大手メーカーさまの音響システムの出口として、当社で輸入販売しております、ウイーン・アコーステック社のモデルT-3を使用していただきました。おかげさまで、大変な好評を博すことができ、このような機会をご提供いただきましたことに深く感謝いたしております。10月の大災害にあわれた皆様が、できるだけ早い時期に、安心の中で音楽を聴くことができますよう、あらためてお祈り申し上げます。