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The Music The Kiss
TheMusic Blac
The Music
spacer  音楽の都として名高いオーストリアの首都ウィーンに本拠を置く、ウィーンアコースティック社は、19世紀末ウィーンの著名な画家、クリムトの名前を持ったトップエンド・スピーカーシリーズ「クリムト・シリーズ」を発売しました。「THE MUSIC」は、その最初にして最上級モデルです。
 本機の最大の特徴は、トップユニットに採用された新開発の18cm同軸平面ユニットと、それを格納する独立のエンクロージャーが回転ジョイントによって上下左右に可動することで、リスニングルームのコンディションに応じた完璧なルームチューニングが可能になる点です。外観のうっとりするような美しさもさることながら、同社がこれまで数々の製品づくりの中で積み上げてきた最先端技術、職人技、音作りのノウハウがすべて凝集された、まさにウィーンアコースティック渾身のスピーカーといえましょう。


■数々の革新的な技術を凝集した新開発のユニット群
 THE MUSICの外観は、高さ130cm、横幅約27cmと、正面から見ると一見スリムに見えますが、横幅の2倍以上もある63cmの奥行、82kgというその重量により、スピーカー・エンクロージャーとしての必要な容積、強度を十分に確保しています。
 トップユニットに採用されている平面ユニットは、一般的なエクスポーネンシャルコーンと違い、音を平行に放出することで、波の干渉による位相ずれが周波数の非常に広い帯域において起こらず、極めて原音に近いサウンドによる再生が可能であるという優れた特徴を持つ反面、強度の点で問題がありました。しかし、ウィーンアコースティックの長年にわたるスパイダーコーンの研究から得られた補強技術(素材、補強リブの数、形、厚み、配置などの細かなノウハウ)により、最適な強度/内部ダンピング比が得られるよう綿密に調整を行なった結果、構造的に最適な重量対強度比を実現、非常に緻密なサウンドとレスポンスの早い再生が可能になりました。
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 この平面ユニットの中心には、高域を受け持つ2.5cmの穴あきネオジウムマグネットを使用した最先端のシルクドームトゥイーターが、平面ユニットと一体化される形で組み込まれており、音源の一点集中化が図られています。
 低域(18Hz〜 120Hz)は、パラレルに駆動する 3本の 23cm超剛性エクスポーネンシャルコーン・ユニットが受け持ちます。上の 1本は下の 2本から独立したキャビネットを持ち、直接トップユニットの低域を伸ばす役割をします。一方、下の2本は、さらなる低域の伸びと全体のダイナミックスを改善、サブウーファーにも匹敵する豊かな超低域の再生を可能にしています。
 下部エンクロージャーの最上部には、再生可能周波数帯域が、 20,000Hzから 100,000Hzにも及ぶ日本の村田製作所製の1.3cmスーパートゥーターが組み込まれています。


■その他の特徴

●壁などからの一次反射による撹乱を効果的に低減。どのような部屋のコンディションでも最適化できる、「ミュージックセンター」としても可動式トップユニットエンクロージャー。
●業界最高水準の熟達した木工職人による丁寧な加工/仕上げ。
●選べる素材。SAPELE(サペリ)仕様とPIANO BLACK(ピアノブラック)仕様の2つからお選びいただけます。


■THE MUSICの主な仕様

システム 4ウェイ・バスレフ型スピーカーシステム
ユニット
 低域 23cm ウィーンアコースティックスパイダーコーンウーファー×3
 中高域 18cm ウィーンアコースティック平面スパイダーコーン×1
2.5cm シルクドーム型トゥイーター×1
 超高域 1.3cm 村田製作所製スーパートゥイーター
インピーダンス
再生周波数特性 22〜100,000Hz
クロスオーバー周波数 120Hz、2,300Hz、20,000Hz
音圧レベル 91dB 2.83V/m
推奨入力 50 〜 500W
寸法 273×630×1295 (W×D×H)mm(ベース・スパイク除く)
質量 82kg(1本)
カラー SAPELE、PIANO BLACK