■SUPERLINKなど豊富なデジタル入力端子
べルトドライブ式CDトランスポートTL3NやTL1Nと接続するBNC端子の他、それ以前のTL51シリーズなどとも接続できるD-SUB 9ピン端子も備えていますので、超低ジッター伝送方式である独自のSUPERLINK接続が、対応するすべてのCDトランスポート・プレーヤーで使用できるようになりました。
また、SUPERLINK動作時に利用できる外部マスタークロック入力端子も装備。高精度なクロックジェネレーターと接続することで、さらに精度を増したSUPERLINK接続が可能となりました。
SUPERLINK端子2系統のほか、AES/EBUとCOAXIALは各1系統、オプティカル3系統、そしてUSB※ 2系統を備えていますので、様々なデジタル再生機器を接続することができます。
※ご注意: パソコンとUSB接続する際に特別なドライバーは不要ですが、 MACの場合、OSのバージョンを10.12.4以降へアップデートすると正しく再生できませんので、それより前のOSバージョンでご利用ください。
●SUPERLINKとは?
SUPERLINKは、音楽信号とクロックなどの同期信号を独立したケーブルで伝送する独自のデジタル伝送方式です。
一般的な同軸デジタル出力や光出力などに使われているSPDIF(Sony Philips Digital Inter Face)やAES/EBU(Audio Engineering Society/European Broadcasting Union)などの伝送方式は、オーディオデータと制御のためのクロック信号を1本のケーブルで伝送するため、原理的に信号同士の干渉から生じるジッターの発生を免れることができません。
SUPERLINKは、SPDIF方式などのエンコード/デコード回路を経由することなく、オーディオデータとクロックデータを分離して伝送。D/Aコンバーター側のマスタークロック・ジェネレーターから送出されるクロックを利用して信号を同期させることにより、伝送に伴う音質劣化を最小限にとどめます。
各系路は次のような信号を送信/受信しています。
MCK (マスタークロック) |
この系路を通じてD/Aコンバーターからマスタークロックが送信されます。マスタークロックを受け取るとCDトランスポートはD/Aコンバーターのスレーヴとして働くようになり、D/Aコンバーターとの間で完全に同期したオーディオデータの伝送が可能になります。 |
BCK (ビットクロック) |
CDトランスポートからD/Aコンバーターへ、デジタルデータ(サンプリング周波数など)のビットの識別や抽出などに必要なビットクロックを送信します。 |
LRCK (L/Rクロック) |
左右の信号を識別するL/Rクロック(ワードクロック)を送信します。 |
DATA (データ) |
トランスポートからD/Aコンバーターにオーディオ信号を送信します。 |
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■ESS社製DAC
デジタルからアナログ信号への変換には、変換精度に優れたESS社の24bit/192kHz対応ハイパーストリームDAC ESS ES9008を採用。独自のフルバランス型回路と相まって、音楽性豊かな再生音を実現しました。
デジタルフィルターは、周波数特性の優れたフラットと、高域での自然な減衰特性をもつパルスの切り替えが可能です。
■豊富なアナログ出力
アナログ出力には、通常のプリアンプやコントロールアンプと接続するレベル固定の出力のほかに、本機のボリューム調整機能を使うことでパワーアンプとも接続できる可変出力の2系統を備えています。それぞれに一般的なRCA端子のほかにバランス型XLR端子も備えていますので、本機のバランス型回路の利点や性能を十分に引き出すことができます。
また、高品位な再生音を手軽にお聞き頂けるようヘッドフォン出力も装備しました。TI社の高性能ヘッドフォンアンプの採用により、ヘッドフォン専用アンプとしても遜色なくダイナミックにドライブします。
■視認性のよい大型ディスプレイ
大型のVFDディスプレイを採用。入力端子、サンプリング周波数、出力レベル(ボリューム操作時)、デジタルフィルターのセッティングなど、機器の状態を表示します。
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