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ホーム/コラム/長安からの手紙
 

第01回 2003/04/09

from 山崎 孝之(開発部)

初めまして、2002年9月16日からCECに参加しています山崎と申します。元々は、CECの発足に伴って私もメンバーに加わる予定でしたが、種々の事情で2年ほど遅れて入社しました。既に発足当時から参加している谷口部長とは、長いこと一緒に設計に携わって製品の開発をしてきたものですから、何か、古巣に帰ったというか、収まるところへ収まったような、妙に居心地のよさを感じています。これからは、開発にまつわる話や中国での生活模様など、いろいろ思い付いたことを書いてゆきたいと思います。

さて、現在の開発状況ですが、ベルトドライブモデルの後継機を開発中です。すでに世間のサーボ技術はディジタル化を終えておりますので、このベルトドライブモデルにおきましても、ディジタルサーボ技術を取り入れて、なおかつ従来のベルトドライブの良さを継承できるよう検討しております。この開発状況については、また後ほどお知らせできると思います。

閑話休題。長期、短期の出張でこちらへ滞在した期間を合算しますと、中国での生活も延べ2年ほどになります。この間、不慣れな点が原因でいろいろとありました。この中からかいつまんでお話したいと思います。今の季節(新暦の2月から3月にかけて)は、春節という中国の正月(日本での旧暦正月)を終え、常夏のような広東省でも木々の緑が移り変わる、一年の中でも比較的過ごしやすい時期と言えます。この地方の気候は11月ごろから3月までが涼しく、なかでも1月末から2月始めは、少し寒いくらいです。基本的には、暖房設備がありませんので、寒さによっては重ね着が必要です。また、この時期は北国(北京など)から寒さをしのぐために、多くの行商人が広東省へやってくるようです。夏の間は見られない猿回しもそのひとつです。街の大通りには中央に緑地帯があり、散歩や休憩などできますが、ここへ猿回しがやってきて、芸をさせ見物客から金を集めます。日本のように多彩な芸を披露する訳ではありませんが、足を止める客も比較的に多いように思います。

街路樹には針葉樹が植えられていますが、一月終わりに茶色く変色したものが2月終わりころから新緑を出し始め、少ない季節感に彩りを添えています。3月も半ばを過ぎると気温は30度近くまで達し、短い春から長い夏へ移り変わって行きます。こうなると猿回しも姿を消し、別の地方へ移ってゆきます。猿たちもこの地方の熱さには耐えられないのでしょう。次回には初夏を迎える様子が伝えられればと思います。