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第62回 2005/12/05

今日から師走。時の流れの速さに驚くことしきりです。皆様いかにお過ごしでしょうか。師走といえば公私にわたり忙しいことと、本格的な冬を迎えた寒さが思い浮かぶのですが、関東地方では、まだまだ日中は暖かい日が多く、温暖化現象の現われかとも危惧しております。

本年度を振り返るには、まだ今月1ヶ月を残しているのですが、何といってもTL0MkIIのCD−R・CD−RW対応バージョンを一年以上の検討を経てやっとTL0Xとして発売に漕ぎ着けることができたことが何よりの収穫でした。この間長くお待ちいただきましたお客様とディーラー様に深く感謝いたします。TL0Xにつきましては、日本国内だけでなく海外のお客様の評判も大変よく、おかげさまで限定数量の初回生産分だけでは不足し、来年早々の第2回目の生産を計画いたしております。ご期待を裏切ることのない製品であると自負いたしておりますので、まだお聞きになられていらっしゃらない方には、最寄りの専門店様にお問合せ頂ければ幸いです。

11月下旬、ドイツ・ハンブルグに出張してまいりました。さすがに欧州の北部に位置するだけに寒く、日本の暖冬の異常さを思い知りました。ハンブルグに限らず、ドイツの都市を訪問してまず印象深いのは、いつもながら樹木の多さです。どれほどの大都市であっても、ちょっと街の中心から離れますと、いたるところに森を見ることができます。さすがにビオトープという言葉の発祥の地(1908年ベルリン動物学博物館・教授ダールの命名で、生物の生息空間という原義です。ドイツ語で生物を意味するBioと、場所を意味するtopの合成語です)だけのことはあって、まず一定の大きさ以上の樹木の恣意的な伐採は無条件には許可されないのです。自分の所有する土地での樹木管理(伐採を含む)には何らの法規制のないわが国とはかなり趣が異なります。

ここで「環境先進国」と呼ばれるドイツの環境問題への取り組みの一例を紹介します。もともとドイツでは、民主主義と人間の尊厳を尊重することとならんで、「自然と環境への責任感」をもたせることを教育の柱とするよう、連邦各州はその憲法にうたっています。また、自然環境を守る実際の行動に導くには、その重要性を知識として教育するよりも、自然体験させることの方がはるかに効果的であることがキール大学で報告されました。環境保護を実践させるための方策が具体的に検討されているひとつの証です。

ハンブルグでは興味深い試みを1900年代後半提唱しました。「50/50省エネプロジェクト」と名づけられた環境保全プロジェクトで、そのキャッチフレーズは、「地球規模で考え、足元から行動する:ハンブルグの学校は節約路線に変更します」というものでした。その内容は、環境保全のための様々な節約の成果を経済的に換算し、節約金額の半分を実施できた学校の独自資金として使用することを許可するというものです。

同プロジェクトの報告によると、このプロジェクトに参加した40校の活動の成果として削減できた二酸化炭素量を、樹木による吸収によって実現するためには、665haの土地に29万本のドイツトウヒを植える必要がある」ほどで、その土地の広さとは、平均的サッカー場の1,000個に匹敵するとしています。これほどの効果をあげたプロジェクトはその後常設プロジェクトとなり、ハンブルグの全校に及んでいるといわれています。

国際的には、国際標準化機構(ISO)がその「環境マネージメントシステムをどのように構築するか」の仕様が、ISO14001にて規定されている(1996年9月)ことは周知の事実です。わが国では、今年9月末現在19,054に上る数の企業、団体がISO14001の認証を受けています(但し、学校は数パーセントに及びません)。またその傾向は増加しつつあります。それ自体喜ぶべき流れです。マニュアル化された環境保全行動規範に則って登録認可され、それを維持する活動は重要です。しかし、ドイツと日本の都市を一見して区別する自然環境の違いは、どうもISO14001以前の、自然環境への人々の一般的な姿勢によるところが大きいように思われてなりません。

2005年最後の一ヶ月、まだ残された課題のある方には最後の踏ん張りどころです。CECも今月、TL51XR(TL51XZのアップグレードバージョン)とCD3300R(CD3300の後継機でリニューアルバージョン)の2モデルを発売開始するというハードルを越えないと新年が気持ちよく迎えられません。期待の持てる2006年に向けて、風邪などひかれませんように健康に気をつけて、お互いにがんばりましょう。