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第51回 2005/1/01

皆様、新年明けましておめでとうございます。昨年は、暮れの押し詰まった大晦日に関東地方では突然の降雪に見舞われ、色々と不自由な思いをされた方も多かったのではないかとご拝察申しあげます。また、それ以前にはスマトラ沖地震とその引き起こした津波の影響で数万に上る多くの方が亡くなり、1月6日現在、未だにその正式な被害者総数が判らない有様です。10回を上回る台風の上陸、数多くの家屋倒壊や道路の寸断、そして多くの死亡者を出した新潟中越地震も含め、まったく幾多もの自然災害に見舞われた2004年でしたが、災い転じて福となる一年でありますよう祈念いたしております。

さて、今回はこの「独り言」をラスベガスで書いております。宿泊先のホテルの窓から、灰褐色なネバダの山並みの頭頂部が白く雪に覆われた姿を眺望することができます。恒例の国際コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)に参加するため正月5日に当地に到着いたしました。完全に禁煙となった長距離フライトは私のような喫煙者にはかなり厳しいものがあります。でも他方で国際線のメリットは、最近の映画を機上で見ることができる点にあります。今回は『鬼の爪』に続いて見た、矢口文靖監督になる『スウィングガールズ』(2004年9月東宝系にて公開)にすっかり満足いたしました。東北地方の一高校の16名の「落ちこぼれ」少女達と1高校男子が、はずみで楽器演奏をすることになり、すったもんだの末「東北音楽演奏コンクール」に出場し、トリで何曲かのビッグバンド編成のジャズを演奏するに至る娯楽作品ですが、なんともほほえましく、あらためて忘れ去ろうとしていた古き良きスウィングジャズの楽しさを思い起こさせてくれました。

1930年代の名作『シング・シング・シング』、『ムーンライトセレナーデ』、『イン・ザ・ムード』。1940年代の『A列車で行こう』。60年代の『メイク・ハー・マイン』、『メキシカンフライヤー』、『この素晴らしき世界』そして『ラブ(L-O-V-E)』と、誰でも一度は耳にしたことのある作品のオンパレードでした。クラシックやポップス、ロック系のお好きな方も、一度是非見てみたらいかがかと思わせるものがあります(DVDは3月発売だそうです)。自然にジャズの世界に入り込めること請け合いです。また最後の場面での演奏レベルは決して低いものではありませんでした。

さて飛行機を降りて入国です。米国が、例の9.11同時多発テロに襲われて以来、入国、搭乗管理が厳しくなってきたのは昨年も感じられましたが、一年ぶりに訪問してさらにその管理が強化されてきていることを実感いたしました。入国審査では、両手人差し指の指紋撮影、眼球撮影が義務付けられます。また米国内への飛行機による移動の際には、搭乗前に、コート、上着、ベルト、 全ての金属製の小物、靴を体から離して検査機械を通過することが要求されます。従って、入国審査、搭乗管理にかなりの時間を要することになります。米国に出張もしくは旅行される方は、それが飛行機の場合、乗継にはかなりの時間的余裕が必要です(最低2時間、できれば3時間ほど)。

乗継に時間的な余裕をとられなかったかなりの乗客が、乗り遅れていましたので、CESは本日が初日。コンピューター関連の見本市と統一した催しの初年度となった2004CESほどには入場者数は多くありませんでした(最終結果は3日後でなければわかりませんが)。CECでおよそ10年来輸入しているウィーン・アコースティック社との打合せが最初です。昨年暮まで明らかでなかった、同社のクラシック・ラインの方向性が見えてまいりました。

クラシック・ラインは、早ければ今月末からスタートし、徐々にモデルチェンジされます。まず、T-3が大幅にアップグレードされるのに続き(1月末〜2月)、長年ヒットしてきましたS-1がこれに続きます(2月末〜3月)。詳細は、今後製品説明に徐々にアップしてまいりますので、どうぞお楽しみにお待ち下さい。スピーカーユニットそれ自体のアップグレード、内部構造の大胆な改良、筐体の仕上げの改良(特に前面部)、サランネットの抜本的な改良といった様々な改良策が、どれほど音質の改良となって結果しているかをお分かりいただけるものと期待しております。

それでは皆様、今年一年もよろしくCECをお引き立ていただけますようお願いいたすと同時に、皆様方にとりましてかけがえのない1年間となられますよう、年頭に当たりお祈り申し上げます。