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第25回 2002/11/01

運動会のシーズンも終わり、天気予報では関東山間部でも雪の予報が出始め、平野部でも冬将軍の到来を告げる、「木枯らし一番」の遅からざることが話され始めました。皆様がたも衣替えを終えたのではないでしょうか。

この原稿を書いている最中に、プロ野球の日本シリーズがあっという間にセ・リーグの優勝チーム、読売ジャイアンツの4連勝で終わってしまいました。これからのマスメディアは、勝利した原監督への賞賛と、敗北した伊原監督の「誤算」の原因追求に賑わうことでしょう。夫々の試合の専門的な評価は、その方面の方に任せるとして、ちょっと気にかかったのが負けた西武ライオンズの主砲、アレックス・カブレラ選手のコメントと、大方のマスコミの対応です。どうも本人は、自分は責任を果たした(4試合で2本のホームランと通算打率0.357)と自負しているようですし、関係者もそのように受け止めているようです(敢闘選手として表彰を受けた)。

しかしアマチュアではない、プロ野球の中心選手の評価は、あくまでもチームの勝利に対する貢献度で計られるべきです。カブレラ選手の2本のホームランは、勝負が決まった後の花火に過ぎませんでした。打ったヒットのうち、勝負に関わったのは、第3戦のジャイアンツ工藤投手から第1打席で放った適時打の1本だけです。主砲として存在価値を示したのは、結果的に見て4試合のうち1試合だけです。

対する読売の主砲、松井秀喜選手は、4試合を通してホームランなし、通算打率0.333と、この数字だけを見るとカブレラ選手に大きくひけを取っています。しかし、第2試合を決定付けたのは松井選手の連続打席での適時打だったし、第3試合でも打点をあげており、4試合を通して選んだ四球の総数5(プラスデッドボール1)はシリーズタイ記録。存在感が違います。全試合を通して決して無視すべからざる存在であることを主張できました。

会社を含めたあらゆる組織は、その組織固有の目標を持っております。その組織を構成する個々のスタッフは、その目的に対する貢献の度合いを持って評価されることは言うまでもありません。その組織の中心的な存在とみなされるスタッフの、組織に対する関わり方と意識性が、その組織そのものの命運を決するといっても良いかもしれません。 最後の打席に凡打して悔しそうな表情を見せた読売の主砲と、最終的に表彰され満足そうにみえた西武の主砲、その意識の違いが今回の日本シリーズの結果となったように思われるのです。

 

ここで、一部の皆様にご協力いただきたいお願いがございます。この「独り言」本年7月21日付け、第21回にてご説明しましたが、当社がレコードプレーヤーを開発販売いたしていた時代、使用されていたモーターはAC(シンクロナス)モーターでした。また、日本の電源は100Vで全国統一されているものの、電源周波数は、静岡県中央部を境に、東部は50Hz、西部は60Hzと分かれております。従いまして、東京で(50Hz)当社レコードプレーヤーをご使用だった方が、例えば大阪や名古屋に転勤になる場合には、60Hz対応の処理対策が不可避でした。

この度、当社の製品「BD3000L」を60Hz地区で購入された方がいらっしゃいます。しかしその製品を以前お持ちだった方は、50Hz地区にお住まいだったようです。この場合、モーターのシャフトにビス止めされているモータープーリーを交換しなければ、 音楽の速度がぴったりとは合いません。ここでお願いですが、静岡県以西(中部、近畿、中国、四国、九州、沖縄)にお住まいで、CECが1971〜73にかけて生産販売しました、BD3000若しくは、BD3000Lを今でもご所有で、既に使用になっていらっしゃらない方は、このモータープーリーをお譲りいただけないでしょうか。

残念ながら、1994年までは、補修用部品として当社サービス部に保管してありましたが、それ以前ほぼ10年間受注がなかったため、在庫の補填をしておりません。また、当時の協力業者様も職種の転換を図ってしまっており、同一の部品の入手が困難なのです。また、この部品は、経年変化には関係ありませんので、製品本体が機能しているかどうか、部品の錆等は、この部品の本来の性能とは関係ございません。一音楽ファインのため、ご協力いただければ当社としてもこれほどの幸せはありません。