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第123回 2011/1/07

「新年明けましておめでとうございます。」

 うさぎ年の平成23年、西暦2011年が始まりました。干支では辛卯(かのとう、しんぼう)。十二支を漢字で表す場合、卯をあてうさぎの意味として用いられています。でも、実際のうさぎの漢字表記は兎。漢字の本来の意味でも、「字通」(白川静)によれば、卯に、うさぎの意味はないようです。卯が十二支の四番目の支として用いられたのは、本来の「冒」、及び「茂」と同一の「ぼう」と読まれたことから、長い歴史の中で採用され、四番目の年をうさぎにしたことから、うさぎ=卯となったようです。

 他方で、漢字本来の「冒」や「茂」の意味するところは、芽生えた草木が生え茂り、地面を覆うということのようですから、これまでの努力が次第に形となって現れると解してよさそうです。今年の十二支上の意味では、うさぎ年は、積極的な性格が与えられていることを年頭に記憶しておきましょう。

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 記録的な猛暑を経験した2010年の夏でしたが、昨年末から、北海道、東北地方から山陰地方にかけてかなりの豪雪に見舞われ、いまなお場所によっては記録的な積雪での交通の渋滞と、予期しない事故が報道されています。関東地方平野部では、若干の強風にはさらされるものの快晴の日々が続く年末から年初となっています。雪害に苦しまれている皆様方には、心からお見舞い申し上げます。

 CECにとりまして本年は、国内生産への挑戦の年です。円高の環境では、国内生産はまさに逆風にさらされることを意味します。これまで、当社の最高級モデル、TL0X 及びTL1Nだけが純国産の製品でした。今年は、昨年の11月、東京インターナショナルオーディオショウで発表いたしたしましたTL3Nをまず国内生産すべく現在全社を挙げて取り組んでおります。TL3Nをはじめとして、それ以降の開発予定モデルは、原則的に国内生産を企画しております。

 その背景には、部品品質の見極めと生産管理、そして完成した製品の品質管理を徹底することを重視したことがまず第一に挙げられます。部品の調達先は既に全世界的なものに変わって来ております。多くの電子部品は、既に国内での調達は不可能です。そうした部品は輸入するわけで、この面では円高は追い風となります。また、海外生産の品質管理を徹底するにはかなりのコストを要するのです。

 そして第二に、残念ながら、高価格帯のオーディオ製品の生産が、需要に見合った数量では既に「大量生産」の範疇に入らなくなってきていることです。中国、そして今やベトナムやインドと、廉価な労働力を求めて大量生産の基地は流動化し始めました。残念ながら、それなりの価格帯以上のオーディオ機器の需要は、そうした傾向についていけるだけの規模ではなくなってきています。需要に応じた臨機応変な生産体制を敷く上でも、国内生産が有利と判断した次第です。

 昨日まで中国そして香港に滞在しておりました。国内生産の開始を円滑にするためにも、従来の供給元との調整、将来の市場性の確認作業が必要とされたためです。このサイトのUPだけは戻ってからと考えすっかり遅くなってしまい申し訳けございません。「挑戦」を合言葉に、この一年を迎えたいと思っております。政局不安定な次節ではありますが、経済的には全く暗い面ばかりがあるようにも思えない昨今の新聞報道です。

 微力ではありますが、流れに棹差し努力していく覚悟のCECです。草木の生え茂るはずの2011年、CECの挑戦に何卒よろしくご支援と、ご協力を賜りますよう、心からお願い申し上げます。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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